アーツとビジネスは別ものであるべきと主張するアーティストが少なくありません。でも、本当にそうなのでしょうか?
計画どおりに物事が進まない、いや計画そのものが成り立たない先の見えない時代・環境の中、アーツの社会的価値がますます求められているようです。アーツの持つ創造性や多様性が、社会を覆う閉そく感を打ち破るという期待が込められているからでしょうか。
わたしたちは、アーツと社会をつなぐものを「アーツビジネス」と考えています。ビジネスには儲けるという意味合いがありますが、その前提として、まず買い手(受け手)があってはじめて成立するものです。
アーツにはもっと、もっと受け手を意識した発信が必要です。アーツにかかわるあらゆる領域の人たちが、既存の境界線を越えて連携し、コトを起こしていく場としてアーツビジネス学会は設立されました。